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普通の女性と「夜」の女性は紙一重

普通の女子大学生やOLが、お金の欲しさに夜の仕事

バンコクはもはや物価の安い国ではない。それなりに贅沢をしようとすると今や日本の地方都市以上にお金がかかる。

タイ人の生活の中でも物価上昇は大きく影響している。チュラルンコーンやタマサート大学、キングモンクット工科大学などの有名大学を卒業した人の初任給は会社によるがおおよそ2万バーツと言われている。タイ人の一人暮らしでは問題ない金額だが、これはあくまで有名大学を卒業した人の話。中流の大卒ともなれば1万5千バーツ以下になる場合もあるという。

タイ人に限ったことではないが、女性の場合、ファッションや化粧品、交友費などにお金がかかるのだが、一人暮らしのタイ人女性にとって1万5千バーツという給料では正直普通の生活はかなり厳しい。

その影響なのか?最近中堅大卒の普通の女の子や、社会人が「タニヤ」などの日本人キャバクラで、パートタイムとして働くケースが急増している。お店側にしてみてもいわいる「がっつり染まった夜の女」を採用するよりも客が付くそうだ。

タニヤで働いた場合、お店にもよるが基本給のほかに「オフ」=店外デートをすると、ショートタイム(2時間)で2,500バーツ、ロングタイム(朝まで)で3,500から4,000バーツを手にすることができる。もし仮に1カ月に10人のショートタイムのお客がいたら25,000バーツを手にすることができる。これは有名大学を卒業した初任給より高い。パートタイムの女性の月額平均給与は人にもよるが、平均すると35,000バーツ前後だという。

また、このような状況が増える理由として、タイの求人情報サイトやSNSを使い気軽に応募できるという背景もある。昨日まで売春を知らなかった女性が、数日後には日本人男性に「買われる」のだ。そして1か月も経てばその仕事に慣れて、それが当たり前になってくる。

期間限定でも一度その「手軽さ」を覚えるとなかなか抜け出せない。

その中堅大卒の普通の女の子や、一般社会人女性は、長くタニヤなどのキャバクラで働くのかというとそうではない。彼女たちは3カ月、半年という期間限定、またはある程度の金額まで貯金ができれば大半がお店を辞める。誰も好き好んで売春をするわけがない。

しかし、これはマッチングビジネスだ。

夜の世界に染まったことない女性は売春に対して抵抗がある。しかし、お金を手っとり早く稼ぐことができ、日本人相手なら安心というイメージが彼女たちにはあるからタニヤやスクムビットなどのカラオケ店で働き始める。そして夜の遊びに「慣れた」日本人男性は、夜に染まっていない女性を求めたがる。素人だった女性は夜の仕事では需要があるのだ。

さて、期間限定で辞めた彼女たちは普通の生活に戻ることができるのか?その答えは大半が「ノー」である。

タニヤなどのカラオケ店を辞めた女性は、タイのローカル企業に再就職したり、専門学校に通うなり様々だ。しかしある程度の時間が経過すると「やっぱり普通の会社では給与が安い」という現実に直面する。

朝から夜まで働いて少ない給与を手にするより、ある程度自由に出勤できて、客がつくまでスマホなどをいじりながら自由に過ごし、客がついたら会話とお酒を飲んでお金をもらうほうが楽だからだ。知らない相手と体の関係を持つのも最初は抵抗があるが、常連客になればその抵抗もなくなるだろう。

つまり、彼女たちの大半は、一般企業に勤めながら、または学生生活を行いながら、あいてる時間や休日に、以前の常連客から呼び出されれば、その客の部屋かホテルで売春をしてしまう。時間や場所もある程度自分たちで決めることができるし、客も自分で選べるのだからお店で働いてた頃よりはさらに都合がよいのがその理由。

かんたんにお金を稼ぐ方法を知ってしまえば大半が売春を辞められない。特に物欲が高い女性はなおさらだ。

彼女たちのその後

私は去年タニヤのあるお店で、この世界に全く慣れてない女性に会ったことがある。言葉使いも丁寧で、容姿も夜の女性とは違い、とても品がある女性だった。共通の話題で仲良くなり、色々なことを話した。将来は自分の会社を持ち、webデザインやパッケージデザインなどの仕事をしたいと話していた。どうしてこの世界に来たのかを聞くと、父親の借金返済だという。目標額、または期間を半年と決めているらしく、その後もタニヤで見かけることも何回かあった。

そして今年。偶然にも仕事関係で再開することになる。再開した彼女はフリーランスのデザイナーとして働いていた。タニヤである程度の金額を稼ぐことができ、父親の借金も返済したとのことだった。

しかし、フリーランスで働いてはいるが、月によっては全く稼げない時もあるという。「大丈夫なの?」と聞くと彼女はこう答えた。

去年タニヤで知り合った特定の日本人の客と今でも会っている。彼の自宅、またはホテルで事を済ませば2,500バーツ稼げる。お店に行く必要もないし、時間に拘束されることもない。しかも、羽振りの良い客だけをキープしてるから安心とのこと。もう2度と日本人カラオケ街では働きたくないけど、給料の安いタイのローカル企業で働くこともないらしい。

どんなに家庭環境が良くても、どんなに優秀で学歴があっても、一度「日本人のカラオケ街」に足を踏み入れてしまうと、かんたんには辞めることはできない。完全に辞めることができるタイ人女性はおそらく一握りだろう。これは夜の仕事をした時に生まれた負の遺産であると私は思う。

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