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ラマ9世国王の火葬 国民に最後のお別れ

タイ前国王に国民が最後の別れ 葬列、王宮周辺を巡る

昨年10月に88歳で死去したタイのプミポン前国王の葬列が26日、王宮周辺を巡った。遺体は同夜、火葬に付された。「国父」と慕ってきたタイ国民らはそれぞれの思いを胸に、最後の別れを告げた。

葬列は伝統様式にのっとり、様々な伝統衣装、軍服などをまとった人たちや黄金色に輝く木製車などが登場。前国王の長男のワチラロンコン現国王ら王族もゆっくりと進む葬列の中でともに歩を進めた。同日夕から、王宮前広場に設けられた火葬施設の中で儀式が行われた。40を超える国の王族や国家元首らが参列し、日本からは秋篠宮ご夫妻が参列した。

王宮周辺は葬列を見送りに来た市民らであふれ、前国王の写真をかざしたり、王宮に向かって手を合わせたり。葬列が前を通ると、ひれ伏すようにして追悼の意を表した。バンコクの飲食店や会社は軒並み休業し、人通りもまばら。一方、各地に設けられた追悼施設は喪服姿の市民で埋め尽くされた。

1年間という期間、国民に与えた時間

私も葬列に参列したのだが、思っていたほど涙を流しているタイ人が少ないことに気付いた。特に20代から30代後半のタイ人の顔は神妙だが、時おり笑顔も見せている。スマートフォンで参列の風景や、自撮をしている若者も多くみられた。

去年10月にラマ9世が御崩御された時のタイは悲しみに満ちていた。お年寄りも若者も子供も皆涙を流していた。しかし、崩御されてから今日までの1年間という時間は国民に次の希望、ラマ10世に対する決意に似た感情を抱かせたのでは?とも思う。

ラマ9世は多くのタイ国民から「本当」に愛された国王である。それは火葬場の寺院の大きさを見ても分かる。あるタイ人は「これほど大きな火葬場はラマ5世以来。おそらく私が生きている間、このような光景を見ることはない」と聞いた。火葬場、埋葬場所、参列者、どれを見てもラマ9世は本当に国民に愛された「父」なのだろう。

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