商務省の1日発表によると、6月の消費者物価指数(CPI、373品目、2002年=100、速報値)上昇率(昨年同月比)は8.9%となり、1998年6月の9.6%に次ぐ高水準だった。農産物と原油の価格高騰が主因だ。物価上昇は加速しており、タイ中央銀行が月内に利上げする可能性が高まった。
上昇率は前月の7.6%から1.3ポイント急伸した。部門別では、食品・飲料が11.4%、非食品が7.2%。生鮮食品は13.2%、エネルギーは30.8%だった。
食品では、世界的なコメ価格高騰を受け、米・粉製品が35.8%の急伸を記録。肉・魚、卵・乳製品、調味料も2けたの上昇率。一方、前月まで2けたの上昇率だった野菜・果物は1けたに低下し、野菜は1.0%、果物は7.0%だった。非食品では、原油価格高騰を受け、石油製品が44.7%の急上昇だった。
振れ幅の大きい生鮮食品とエネルギーを除いたコアCPI上昇率は3.6%となり、中銀の目標値のゼロ〜3.5%を超えた。1〜6月平均の上昇率は、CPIが6.3%、コアCPIが2.2%。CPI上昇率は昨年通期が2.3%、2006年通期が4.7%だった。
CPI上昇率は2006年12月の3.5%から下落基調となり、昨年8月には1.1%まで低下したが、9月から上昇に転じた。
■利上げ濃厚
中銀は16日、金融政策委員会(MPC)を開催し、政策金利(翌日物レポ金利)を見直す予定だが、引き上げの可能性が濃厚となった。
上げ幅は0.25〜0.50ポイントとみられるが、消費、投資が鈍っているため、判断は難しい状況だ。中銀の月例経済報告(速報値)によると、5月は民間消費指数(PCI)伸び率が7.9%から6.3%に、民間投資指数(PII)伸び率が5.4%から5.0%に低下した。
中銀は5月21日の前回MPCでは、政策金利を3.25%に据え置いた。インフレ懸念はあるものの、世界経済減速で輸出が鈍化し、民間消費に影響することも予想されると判断した。
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